12月に走る
フルマラソンを2月3日に走るために、12月は走り込むと決めていて山には向かわずに走っています。
用事やmagoと出かける予定もあって月の前半にかなり走りました。
とは言っても無理がきかなくなっていて、12月のトータルが300kmの目標です。20km走をメインに30km走を少しだけ入れて走っています。
30km走ではイーブンペースで走れるようになりました。また、19日で210km走っていますので目標には軽く届くと思います。
300kmを走れば、天気次第ですが年末にでも霧氷を見に行きたいと思っています。
先日に寒気が入って、大峯・台高に確実に霧氷が着いて、また、霧氷に青空と思った日にも山には向かわずに走りました。
その白い大峯を眺めながらランニングをしましたが、在職中の四十数年間、北アルプスや大峯に今日登っていれば最高だろうにと思い続けてきたことをなつかしく思い出しました。悔しい思いでしたが、そのかわりに正月休みやゴールデンウイークの連休、日曜日に山に入ると、ザックには自由が一杯詰まっているようで弾けるような喜びを感じました。
今は時間的な自由はたんまりあるのに、山に向かう時に弾けるような嬉しさは感じません。不思議なことです。極端ですがサルトルの言葉を思い出しました。「何人も、ドイツ軍占領下を生きていた頃ほどには、自由を感じたことはない」
求める渇望が大切なようです。退職して5年になりますが、少し惰性で山に登ってきたようです。もう少し山に登れる喜びを感じながら、歩けることに感謝して向かおうと思います。
外付けに入れた10年分の写真のデジタルのデータをすべてなくしてしまいましたが、パソコンを確認していると大事な思いのデータが、年賀状のためにとっておいた花の景色の中に残っていました。
北アルプスの東鎌尾根と長野県の苗名滝の虹の写真です。
「Over the Rainbou 虹の彼方に」 ジャズの演奏で聞くこの曲が好きですが、虹を見るのも好きで滝の虹はよく写真を撮りに行きます。
再掲がほとんどですが、虹の写真を載せさせて頂きます。
北アルプス 槍ヶ岳北鎌尾根にかかる虹 東鎌尾根にて
毎年ほど秋に訪れていた西岳に向かう途中で、北鎌尾根に虹がかかりました。冬の苦い思い出のある北鎌尾根ですが、今ではいい思い出となっているので、虹の素晴らしい光景でした。大事な一枚です。
東北の旅などデータはほとんどなくなっていて、また撮ろうと思いますが、この好きな場所での虹の写真はいくら努力しても出会えないので、残ってくれていて嬉しいです。
長野県 苗名滝にかかる虹
雪解け水の増水にかかる虹。ここも好きな所でゴールデンウイークの山行の帰りによく寄りました。この時は1ケ月程の東北の旅の帰りに寄りましたが、今までで一番見事な虹でした。
この一枚だけですが残ってくれていました。
信州のドライブ中に見た虹
虹は結構よく見ますが、いい場所にはかかってくれません。
大峰山系 橡ノ鼻の付近にかかる虹
台高山系 大台ヶ原 西の滝にかかる虹
大峯山系 岩屋谷大滝 雄滝にかかる虹
大峰山系 不動七重滝にかかる虹
大峰山系 上谷にかかる虹
大峰山系 前鬼川にかかる虹
台高山系 白倉又谷にかかる虹
台高山系 黒石谷にかかる虹
滝にかかる虹を見るのが好きでよく写真を撮りに行きました。やはり一番は大台ケ原の西の滝にかかる虹で、ここはフイルム時代からの写真も多くあります。
一方で、一時期よく通った台高山系のヌタハラ谷の不動滝や千石谷の五段の滝などにかかる虹の写真のデータなどはすべてなくなっていて、また撮りに行かねばならないようですが、ヌタハラ谷の不動滝にはつらい思い出があります。
滝を一筋に愛した職場の同僚がヌタハラ谷の不動滝の撮影の帰りに亡くなりました。捜索の後で警察で見せてもらったカメラの映像には私が勧めた不動滝の虹が写っていました。