翼の氷瀑 クロタキ谷 黒滝
先日の弥山では下の方の道路にツララが出来ていたので、氷瀑の様子を見に行くことにしました。
岩壁がツララで囲まれて、翼を広げたような姿の氷瀑で、好きな川上村のクロタキ谷の黒滝です。
中奥川の林道は倒木が撤去されていて、トンネルのかなり上まで車で入れました。荒れた林道を歩いて黒滝に着くと、霧氷の山が赤く染まりました。積雪は黒滝までほとんどなくて、新雪がうっすらと積もっている程度です。
黒滝の手前は中途半端な氷でしたが、念のためにダブルアックスで滝の中段に出ました。滝は中央の氷結が不十分で、側壁のツララもあまり出来ていませんでした。まもなく曇ってきたので、青空が流れて来るのを待って長い時間写真を撮りました。
半左衛門谷大滝にも行く予定でしたが、しっかりした氷瀑は見込まれないために下山することにしました。
懸垂下降で滝の下に降りて、滝の下でツララの写真を撮ってからゆっくりと歩いて駐車地に戻りました。
前日にアイゼンの刃を研いで楽しみにして出かけましたが、岩壁のツララが少なくてがっかりしました。
今冬の氷瀑はこれからです。翼を広げた姿を見たいので、条件が揃うのを待ってまた出かけたいです。
・ 平成29年12月18日
・ 川上村 台高山系 クロタキ谷 黒滝
・ 撮影 ニコンD600 コンデジ
・ 単独
雨が少なくて半左衛門谷への渡渉地点も川の水は少ないです。
黒滝の手前で霧氷の着いた木ノ実ヤ塚方面の山が赤く染まりました。
先日の弥山で染まってくれたらと思いました。そう簡単にはうまくいかないものです。すぐに雲に覆われましたが、今日はこの上の明神岳に登っていれば、どんな夜明けの風景が見られたのだろうかと思いました。
クロタキ谷 黒滝
今年は冬の寒さが早く訪れたので、早くも氷筍が出来ていました。ただ水量が少なくて、また、標高の低いこの周辺では雪はあまり降っていなくて、岩壁に豪快に広がるツララはあまり見られませんでした。
広がっていた青空もすぐに雲に覆われましたが、せっかく来たので青空が流れて来るのを待って長い時間写真を撮りました。
黒滝の下には氷に閉ざされた葉がありました。
半左衛門谷は積雪もなくて歩き易かったです。このあたりは潜流になっていました。
荒れた林道を、とぼとぼ歩いて駐車地に戻りました。
明神岳方面をふりかえる
稜線付近は今日も霧氷がついていました。今年は早い時期から霧氷がついて、きれいな風景を眺めることが出来ています。
稜線の霧氷は着いて解けての繰り返しで、木々は長い冬を耐えて春を待つのだなと思いました。