サファイヤブルーの美しき谷 前鬼川本谷
大峰の修行と四国の野宿遍路をしている古くからの山仲間の修さんが、前鬼川の三重の滝の不動滝に修行道があったようだというので、梯子などの痕跡を見ようという事になり前鬼川に入りました。
約束の時間より早く着きましたが、駐車地には修さんが昨夜から泊まっていてテントを張っていました。星空がきれいだったようです。
6時半から前鬼川の遡行を始めましましたが、水は少なくて歩き易いです。
さすがに前鬼川の水は美しくて楽しみました。
不動滝の滝下から左岸側の登ることが可能と思われる所を登りました。修さんがトップで登ってくれたので楽でした。
急斜面を登って千手滝の中段の修行道に出ました。この後、修さんが不動滝の横を懸垂下降して降りて修行道の痕跡を探しましたが、ここでは修行道は無理で、やはり登ったあたりにあったようです。
千手滝と一番上の馬頭滝に行ってから、再び前鬼川の湧水の所に降りて美しい水の流れを見て楽しみました。
垢離取場から前鬼宿坊にのんびり登って、午後1時半に駐車地に戻りました。
前鬼川のサフャイヤブルーの水や奥深い滝を見られたいい一日となりました。
また、大峯修行の奥深さも感じました。
不動滝の横を登り古い修行道を探しての、久しぶりに面白い山行ができました。
修さんありがとうございました。
・ 平成29年9月4日
・ 大峰山系 下北山村 前鬼川本谷 不動滝・千手滝・馬頭滝
・ 撮影 コンデジ
・ 同行 修さん
不動七重滝
林道終点付近の駐車地にて
少し降りたところから谷に入り、前鬼川本谷を遡行しました。
サフャイヤブルーの滝
前鬼川の水の美しさは特筆もので、この日も水の色を眺めて楽しみました。
ナメが120mも続く美しい所です
前鬼本流から離れて不動滝の滝下に向かいました
不動滝を見上げる
不動滝の左岸側にあったという修行道の梯子などの痕跡を探ることにして、岩壁の際の登ることが可能と思われる所から取り付きました。
終始、修さんがトップで登ってくれました。
ヨーロッパアルプスの岩壁を縦横に登った技術は今も健在です。
千手滝の中段の前鬼裏行場の横道に出ました。さらに、修さんが不動滝の上に出てから、すぐ滝の左岸側を懸垂下降して修行道の梯子などの痕跡を探しましたが、ここには無いようで、やはり登ったあたりが修行道であったと思われます。
千手滝の中段の修行窟にて
役行者のおられる窟で行者さんがこもられます。柄杓があって滝の水を汲まれるようです。私は2日も雨が続くとテント生活が嫌になるので、ひと月もこもる行者さんがおられると聞いて、行者さんは偉いなと思いました。
千手滝の滝下にて。右下に私がいます。
馬頭滝にて
前鬼裏行場の最奥で、山深さを感じる滝です
千手滝の落ち口にて
湧水の合流点
本流に湧水が合流する所で特異な景観です
箱状の廊下にて
ここも水の色が美しく、流れ込んでいるのは湧水で好きな所です
垢離取場にて
ここで行者さんが水垢離をされます
孔雀岳 五百羅漢を望む
前鬼小仲坊にて
今日は奥駈修行の方々が降りてきて泊まられるとのことでした。ワンちゃんによく吠えられましたが、年をとったのか見向いてもくれなくて、なんだかさみしくなりました。
川上村の大滝ではまだサルスベリの花が咲いていて、キバナコスモスも咲いていました