
天狗池にうつる太陽 槍ヶ岳天狗原(氷河公園)
9月26日、晴れの天気予報なので、天狗原から南岳方面に登る予定で夜の2時半にテントを出ました。
まだ暗いうちに横尾尾根のコルに着きました。ここで登山道にテントを張っておられた方が出てこられ、南岳への途中で転倒し、肩を痛めてやむなくここでテントを張ったとのことでした。聞くと、何とかザックを背負え大丈夫とのことで、ここで一緒に夜明けの写真を撮りました。
夜明けは富士山が見えて、北穂高岳の朝焼けがきれいでした。天狗原の紅葉はやはり赤色がくすんだ感じなので、予定を変更して降りて、テントを撤収して横尾にテントを張りなおすことにしました。
天狗原を写真を撮りながら降りましたが、逆光で紅葉が輝いたり、天狗池に太陽がきらめいたりしてくれて、それなりに楽しみました。
天狗平で槍ヶ岳をバックに写真を撮ってくれるように頼まれましたが、聞くと明日は雨で降水確率は70%の事なので、今日のうちに涸沢の紅葉を見に行く事にしました。
降りてババ平のテントを急いで撤収して横尾まで降り、テントを張りなおして涸沢に向かいました。
写真が多くなりますので、涸沢と上高地への下山は次回とさせて頂きます。
天狗原の今年の紅葉は今一つですが、ここはやはり別天地です。
高校3年の時の事をなつかしく思い出しました。単独でここにテント張って、ここから槍から穂高に縦走しました。当時の天狗原は訪れる人もまれでルートも荒れていました。縦走の前に槍沢を降りて、今は廃道となっている一ノ俣谷を登り常念岳に往復しました。ルートが思った以上に厳しくて、帰りの天狗原の手前でバテてしまい、暗闇での沢の中の道の所でルートもわからなくなって、這うようにやっとテントに戻りました。穂高までの縦走はキレットを歩いたことくらいで記憶には残っていませんが、この常念岳の事は50年も前の事なのに鮮明に覚えています。(トップの写真の後ろの三角の山が常念岳です)
こんなこともありここが好きなのかも知れません。
・ 平成28年9月26日 午前
・ 長野県北アルプス 天狗原(氷河公園)
・ 撮影 ニコンD600

横尾尾根にて 遠くに富士山が見えましたが、頂上に雲がかかっていました

朝焼けの南岳

槍ヶ岳

朝焼けの北穂高岳

横尾右俣を見下ろす 昨年はここを登りましたが紅葉が素晴らしかったです

屏風岩を眺める

写真を撮ってもらいました

天狗原にて 天狗池に太陽が強烈にうつっていました。

昨日に登った西岳を眺める

槍沢にて 紅葉も今年はあまりさえません

ババ平に戻ってテントを撤収しました。
ここで天狗池で写真を撮った方もテントを撤収されていたので、少し話をしました。
6泊くらいはベーステントを張ってゆっくりと山に入られますが、好きな場所は私とまったく同じで穂高涸沢、剣岳剣沢、黒部源流三俣です。雨の時は退屈と思いますがどうするのですかと聞くと、単行本を持って行って読むそうです。私は最近はなにか面倒でテント泊が少なくなって、バタバタと急いでいる事が多いです。
体力もなくなってきましたので、これからは見習って好きな所にベースを張って、山にゆっくりひたるような山行をしたいと思いました。
この方とは、上高地のバス停で再度お会いしました。

これは天狗原で以前に撮った写真です。下では星空なのに霧雨が流れてくるので、上部は雪が降っていると思って急いで登ると新雪に覆われていて、やがて真っ白な槍ヶ岳が姿を見せてくれました。

横尾まで降りてテントを張りました。この後すぐに涸沢に向かいました