霧に溶け込むシロヤシオ 釈迦ヶ岳 深仙ノ宿にて
5月19日、朝まで雨の天気予報なので、前回に続いて霧の中に咲くアケボノツツジとシャクナゲの写真が撮りたくて釈迦ヶ岳に向かいました。
激しい雨でしたが、十津川側の太尾登山口に着いた時は小雨になっていて、午前5時15分から歩きました。
稜線までにはシロヤシオとシャクナゲが咲いているので石楠花岳の花を期待して登りました。
深仙ノ宿への巻き道では、この高度でも早くもシロヤシオが霧の中で咲いていて驚きました。
また、深仙ノ宿ではシロヤシオが今年は花が多く豪勢に咲いていて楽しめました。
石楠花岳では楽しみにしていたシャクナゲは終わっていましたが、ここでもシロヤシオがきれいで、風が強くなり霧が流れ、変化に富んだ願ってもない花の風景となってくれました。
深仙ノ宿の戻って森に入って花の写真を撮って、釈迦ヶ岳頂上に登ってから下山として午後2時に駐車地に戻りました。
狙い通りの霧の中に溶け込むようなシロヤシオの光景が、高度差に関係なく珍しいほど方々で見られ、写真を撮ることに集中しました。
幸運でうれしい一日となりました。
・ 平成30年5月19日
・ 大峰山系 十津川村 太尾登山口~石楠花岳~釈迦ヶ岳
・ 撮影 ニコンD600 コンデジ
・ 単独
太尾登山口から千丈平にて
稜線に出るまでにはシロヤシオとシャクナゲが咲いていました。
千丈平から深仙ノ宿にて
シロヤシオがこの高度で咲いていて驚きました。
深仙ノ宿のお堂
アケボノツツジの倒木
wakitaさんがコメントで、私が写真を撮っていたアケボノツツジの木が倒れていると言われていましたが、この木でないことを願っていました。
倒れた木を呆然と眺めました。
釈迦ヶ岳の見える所で豪勢に花を見せてくれて、長年花を見るのが楽しみにして登っていたアケボノツツジの木でした。
深仙ノ宿付近のシロヤシオ
霧が晴れてきたので、倒木の事の気を取り直して急いでシロヤシオの写真を撮ることにしました。今年の花付きはよくて霧の中で咲く風景はきれいでした。
アケボノツツジの花は少し過ぎ加減でした。
深仙ノ宿から石楠花岳にて
寒気が入ったのか再び霧が流れて濃くなってきました。時折に大日岳が姿を現すので長い時間待って写真を撮りました。
期待のシャクナゲは残念ながらほとんど終わっていました。ここでは今年は花も少し少なかったようです。
深仙ノ宿付近のシロヤシオとアケボノツツジ
深仙ノ宿に戻ると風が強くなって霧が流れるので、ここでも長い時間待って釈迦ヶ岳が姿を現すのを待ってシロヤシオとの写真を撮りました。
さらに森の中に入ってゆっくり写真を撮りました。花が霧の中に溶け込むようで美しい光景でした。
都津門に咲くアケボノツツジ
行者さんが右下の小さな穴の周辺で修行をされていたようです。
この場所でこんなにアケボノツツジが咲くのを見たのは初めてです。
トレランザックで軽快に降りてくるすがすがしい若い男女の人達に出会いました。
写真から離れてコンデジだけを持って山にひたることもしたいと思いました。
釈迦ヶ岳頂上にて
孔雀岳方面に降りてオオミネコザクラの写真を撮る予定でしたが、霧の中のシロヤシオの風景で満足したので面倒くさくなって、この風では花が揺れて写真が撮れないと理由をつけて下山することにしました。
頂上で男女の二人組の方がおられたので大日岳の方に行けばシロヤシオがきれいですと勧めると、この強風の天気ですのでと迷っておられました。
さらに下山途中で会ったご夫婦も「ひどい雨風ですね」と言われていました。「そうですね」と言いながら、この霧の天気を喜んでいる私の方がおかしいんだなと苦笑いです。
古田の森にて
森の勢いがすっかり失われた古田の森も、霧が流れて以前と同じように新緑の色合いがきれいで眺めました。
太尾登山口の駐車地に戻りました。
この時期にしては車は少なくて5台だけでした。