頂上のブロッケン 双六岳にて
8月27日から8月29日に、槍・穂高岳や剣岳と同様によく通い思い入れのある、北アルプスの双六岳と鷲羽岳に登りました。5日分の食料を持ちましたが雨のため早くの下山となりました。
今回は軽量化もありますが、好きな山を見て山にひたって歩きたくなり、カメラは一眼レフではなくコンデジです。
8月26日の夜の10時に家を出て高速道路の高山市周りで、途中で1時間半ほど仮眠して、27日朝の6時30分に新穂高に着きました。午前7時に新穂高から蒲田川左股林道を歩き、長く標高差のある小池新道を汗だくになって登りました。槍ヶ岳をうつす鏡池から弓折岳に出ると、槍ヶ岳から穂高岳が見えて雄大な風景を眺めました。
稜線を歩いて双六キャンプ地に午後1時に着きましたが、長い歩きを覚悟していたのもあって意外と余力がありました。
さっそく山小屋でビールを買って、山に乾杯しました。
午後3時過ぎからよれよれと歩いて、いつものように双六岳の頂上へ夕景を眺めに行きました。頂上は温度が10度で風が強く寒く、薄いダウンジャケットを持ってきたのが正解でした。残念ながらガスが流れて槍ヶ岳は見えませんでしたが、大きなブロッケンが見えたり、時折に薬師岳や鷲羽岳がガスの切れ間から見えて豪快な光景でした。
午後6時に下山することとしてテントに戻って、再度ビールを買いザックに入れて持ち上げた焼酎を飲みました。
8月28日、双六岳の頂上で夜明けを迎える予定でしたが、曇っているのでいい光景を見るのは望めず、明るくなってからテントを撤収して三俣のキャンプ地に向かいました。
中道ルートから稜線に出て槍ヶ岳の景色を楽しんでゆっくり歩きました。三俣蓮華岳に着くと、薬師岳や好きな黒部五郎岳、笠ヶ岳、立山まで見えました。双六岳から奥は山に囲まれていて、いつも山に来たなと感じます。
三俣キャンプ地への下りからは次回とさせていただきます。
新穂高から、笠ヶ岳から抜戸岳付近の稜線を見ながら蒲田川左股林道を歩きました
ワサビ平小屋にて
林道終点からこれから登る右手の弓折岳を見上げ、長いがあそこまでねばって登ろうと思いました
鏡平では池のほとりから、槍ヶ岳から穂高岳の西穂まですっきり見えました
稜線の弓折乗越に着くと、槍ヶ岳から穂高岳の姿が豪快に見られました。
双六キャンプ地と明日に向かう鷲羽岳が見えてきてほっとしました
双六キャンプ地にテントを張りました。
今回は信頼しているアライテントで、このテントに入ると落ち着きます。
双六小屋と西鎌尾根の樅沢岳を振り返りながら、夕景を眺めるために双六岳に向かいました。
ゆったりとした双六岳頂上で、1時間半ほど一人で夕景を眺めました。槍ヶ岳は見えませんでしたが、冒頭の大きなブロッケンが出るなどガスが飛ぶ様子は豪快でした。
翌日の8月28日は曇ってはいましたが、槍ヶ岳を始め見渡す限りの山々が見えてくれました。
北穂高岳をバックに双六岳に登る人たち
白山も見えました
とんがった山の笠ヶ岳
三俣蓮華岳の頂上にて
ここでこんなに大勢の人を見たのは初めてで、どんどん多くの人が訪れてほしいです。
立山と剣岳の遠望
雄大でおおらかな薬師岳
美しいカールの黒部五郎岳。好きな山です。
槍ヶ岳の北鎌尾根と赤色の硫黄尾根。黒い雲が動かずに槍ヶ岳の上にありました。
ちょうど、今回登った所でのなつかしい写真が出てきましたので載せさせていただきます。この写真は50年前の冬に、烏帽子岳から笠ヶ岳へ縦走した時の弓折岳付近のモノクロの写真で左が私です。笠ヶ岳に往復してから、雪の状態がいいので今回登った左股に降りました。
山はちっとも変わらないですが、私の方はくたびれてきていると思いました(笑)
この日に登った左股のコースは3月末になり底雪崩が落ち尽くすと安定するので、弓折南稜から仲間とよく登りました。双六岳から三俣蓮華岳で吹雪にまかれリングワンデリングしてビバークしたことや、雪庇との割れ目に落ち込んだことなど今でもよく話をします。
単独行をするようになってからは、テントをもって5月の連休に山スキーに行きました。双六岳周辺は豪快な山スキーが楽しめます。
夏や秋は三俣キャンプ地にテントを張って、水晶岳や黒部五郎岳など黒部源流をよく歩きました。
槍ヶ岳頂上にて
家族とは下の子供が小学2年の時に、双六キャンプ地にテントを張って槍ヶ岳に往復しました。
写真を撮るようになってからは、双六岳と鷲羽岳の頂上で夕景を眺めるのを楽しみにしています。
いろんな思いが双六岳周辺にあります。